瑠璃の星☆彡

写真・イラスト・旅日記

甲山大師・神呪寺(かぶとやまだいし・かんのうじ)

前回の続きです。
5/2(日) 西宮の北山~甲山付近を散策してきました。

越木岩神社(こしきいわじんじゃ)の様々なパワー溢れる巨石を拝んだ後、
一路、パスに揺られて甲山大師方面へ。

空海さんが開いたといわれる、甲山の麓にある神呪寺へとやってまいりました。

神呪寺1

仁王門です。

寺号の「神呪寺」は、「神を呪う」という意味ではなく、甲山を神の山とする信仰があり、
この寺を神の寺(かんのじ)としたことによるものです。
また「神呪」(じんしゅ)とは、呪文、マントラ、真言とほぼ同義で、仏の真の言葉という意味があるそうです。
開山当時の名称は「摩尼山・神呪寺(しんじゅじ)」であり、「感応寺」という別称もあったようです。

私はずいぶんと長いあいだ、このお寺の呼び名を”しんじゅじ”と読んでいました。

ちなみに、前回紹介しました越木岩神社は、私が関西に来てからはじめて訪れた神社であると紹介いたしましたが、
はじめて訪れたお寺は、こちらの神呪寺なのでした。

学生時代、まだ入学したての時、たしか学部のオリエンテーリングで訪れたんだと記憶しています。
ここから甲山まで登っていったのです。懐かしいなぁ。。。
境内からの景観も、甲山の自然も、なんとなく当時の印象がまだ心に残っています。
寺社物閣は、時代や季節を越えても、普遍的な佇まいがそこにいつも存在していますね。
それは人々の祈りが、今も昔も変わらないからかもしれません。

神呪寺3

この石灯籠を見ると、あぁ神呪寺に来たんだな、、、と感じます。
妙に印象的なのです。

神呪寺4

こちらが本堂です。
背後の山が、甲山(かぶとやま)です。
御神体が三輪山の、大神神社(おおみわじんじゃ)によく似た印象です。
空気はちょっと違いますけれどね。

山号: 甲山
宗派:真言宗御室派
寺格: 別格本山
本尊: 如意輪観音
創建年: 1.天長5年(828年)2.天長4年(827年)
開基: 1.如意尼 2.正子内親王
別称: 甲山大師
札所等: 新西国三十三箇所21番 摂津国八十八箇所75番 仏塔古寺十八尊17番
文化財: 木造如意輪観音坐像、木造聖観音立像、木造不動明王坐像、木造弘法大師坐像(重要文化財)

神呪寺15

大師堂です。

神呪寺は、第53代淳和天皇の第四妃=真井御前(まないごぜん)(後の如意尼)が開いたとされています。

皇太子時代の淳和天皇は夢告に従い、京都頂法寺にて、
丹後国余佐郡の娘(真井御前)と出会い第四妃に迎えました。

古代、丹後の国は中央氏族とは別系統の氏族(安曇氏などの海人系氏族)の勢力圏であり
大王家に対し后妃を出す氏族でありました。
この余佐郡の娘もまた、海人系の有力な豪族の娘であった可能性は高いそうです。

真井御前は、如意輪観音への信仰が厚く
念願であった出家をするために天長5年(828年)にひそかに宮中を抜け、今の西宮浜から甲山へと入っていきました。
この時、妃は空海の協力を仰ぎ、これより満3年間、神呪寺にて修行を行いました。

天長7年(830年)に空海は本尊として、山頂の巨大な桜の木を妃の体の大きさに刻み如意輪観音像を作ったそうです。
この如意輪観音像を本尊として、天長8年(831年)10月18日に本堂は落慶。
同日、妃は、空海より剃髪を受けて、僧名を如意尼としたそうです。

この時、如意尼と一緒に出家した二人の尼、如一と如円は和気清麻呂の孫娘であったそうです。

(参考文献: wikipedia 神呪寺御由緒より)


なにやらいろいろと、繋がっていきます・・・

以前読んだ小説「太古の血脈」のストーリーの中では、
空海さんと真井御前さんは”ただの師弟関係ではなかったのではないか?”というお話になっていました。
この神呪寺は、そのお話の中での舞台になっていたのでした。
空海さんが造った真井御前さん等身大の如意輪観音像の中には、
伝説の三種の神器の一つである宝珠が隠されていると思われたが、見つからずに高野山へ・・
というハラハラドキドキのアドベンチャーストーリーで面白いです。
興味のある方は、ご一読下さい。

淳和天皇に見初められて妃となった真井御前さんですが
ある日、弁財天さんから”甲山に宝珠が隠されている”との啓示を受けて甲山へ向かいます。

淳和天皇は連れ戻そうとしますが、空海さんの協力を経て甲山に草庵を結んでしまいます。
そして神呪寺が完成することになります。

古事記の逸話・山幸彦の物語と、浦島伝説はそっくりで、
海の神である玉依姫山幸彦に宝珠を与え、乙姫もまた浦島太郎に玉櫛を与えました。
乙姫伝説は丹後の元伊勢・籠神社で語られる神話伝説です。
真井御前さんもまた、籠神社ゆかりの娘さんであり、
彼女もまた空海さんに宝珠を授けたのではないのか、、というお話でした。

そうだとすれば、空海さんが強力な龍神さんと繋がって、そのパワーを各地で発揮できたのは
その影に真井御前さんの存在アリ・・・という見方もできるのではないでしょうか。

なんだか超古代からシンクロしている途方もないストーリーですが。
共通するのは・・・
パワーを宿す宝物を持つ元伊勢・丹後の姫君たち。
その宝珠はいずれも恋人の手へ。

また、真井御前さんが如意輪観音の帰依に励んでいた頂法寺=六角堂は、聖徳太子さんゆかりの寺でした。
空海さんと聖徳太子さんに共通するのは、弥勒信仰です。

アセンションと弥勒の世へのキーワードが、ここにもてんこ盛り、と言えそうです。

空海さんと真井御前さんですかぁ・・・
その関係が嘘か誠かは、神のみぞ知る・・・なのかもしれませんが。

でも、誰もが尊敬してやまない高僧さんにだって、超高貴なやんごとなき尼さんにだって
周囲が度肝を抜いてしまうような、嬉し楽しいヒミツのひとつやふたつ、あったっていいハズ。

秘められた恋♪ そりゃ燃えるよね~。

・・・などとあれこれ妄想を膨らませながら、この大師さんのお堂で手を合わせていたのでした。

神呪寺2 神呪寺8

存在感のある石灯籠は、あちこちに。

神呪寺6 神呪寺7

鎮守は弁才天さん。
真井御前さんに甲山へお行きなさいと啓示を与えた弁天さんですかね?

水神さまが祀られているのは、周囲の山からの霊水や
この地に水運に関係のある人々が多いからかもしれませんが、
海人系氏族である空海さんと真井御前さんにも共通する神様だから、、、ということもあるのでしょう。

鐘は、いつでも訪れた人が自由につくことが出来ます。
この日も響き渡っていました。

神呪寺9 神呪寺5

お賽銭箱です。かわいいかたちだなぁと思いました。
不動明王さんも祀られています。

神呪寺10

本堂の裏手にある、多宝塔です。

神呪寺12

甲山稲荷大明神。
白菊大明神。
白瀧大明神。

白菊は菊理姫さんで、白瀧は瀬織津姫さんなのかな? なんとなくですが。。。

神呪寺13

白髭大明神。

神呪寺14

善女龍王。

甲山1

こちらが甲山の登山道です。
本堂の裏手にあります。

(登山の風景は、また次回の記事にてご紹介します。)

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仁王門から、甲山森林公園に繋がる山道の中に、無数の巨石を見ることが出来ます。
(巨大な石仏が顕れる四国88ヶ所巡りルートとは、また別の山道です)

神呪寺巨石1

あまり人通りのない、穴場的な山道です。

神呪寺巨石2

巨石。

神呪寺巨石3

また巨石。

神呪寺巨石4

まだまだ巨石が。

神呪寺巨石5

甲山近辺も多くの謎を秘めたパワースポットでした。

テーマ:スピリチュアル・ライフ - ジャンル:ライフ

  1. 2010/05/04(火) 12:01:10|
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